織田直也は、人の“本音”が聞こえる力を持って生まれた少年。
その力は、周囲の嘘や悪意、すれ違う感情までも容赦なく暴き出す。
頼るべき母親の心すら透けて見えるこの力は、彼にとって祝福ではなく呪いだった。
聞きたくもない声に日々晒され、心をすり減らしていた直也の前に現れたのが、同じ力を持つ稲村慎司。
慎司はその能力を「人の役に立てられる」と信じる、まっすぐな少年だった。
やがてふたりは友情を育みながら、自分たちの力の意味を問いはじめる。
――心の声が聞こえるからこそ、傷つくこともある。
――心の声が聞こえるからこそ、わかり合えることもある。
ふたりの少年は、超能力と社会のはざまで、「人間として生きることの痛み」と向き合っていく。
彼らの行く手に待つのは、心を試す〈嵐〉――。
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